
第一章山を越えて、手仕事で
記憶からつくる
台所
アアハは、ひとつの願いから始まりました。ネパールの家族がつくっていたそのままの味を、この街でお出ししたい。スパイスは毎朝ローストして石臼で挽き、ダルはことこと煮込み、ナンは炭火のタンドールで焼き上げます。
その味を山と海を越えて旭川まで運び、北海道の雪の中であたためてきました。急いでつくるものは、何ひとつありません。出来合いのものも、使いません。
「うちにお客様はいません。友になって帰っていく人がいるだけです。」





